お邪魔します。[一礼し、奨められるまま>>165椅子に座る。それから注いでもらったお茶を一口飲んで、ヨアヒムの顔を見た。「どうした?」そう訪ねてくる言葉も表情も、純粋にペーターのことを心配してのものだとわかる。ペーターはゆるゆるとかぶりを振った。]…なんでもない。[話す気にはなれなくて、ただそれだけを言った。それから話題を変えようと、ぐるりとヨアヒムの部屋を見回し言った。]…にしても、随分大げさな準備だね。嵐っていうよりは、強盗か何かにでも備えてるみたい。