シルキーさまが人間を?
[シルキーの部下となってもう大分経ったつもりでいたが、少なくとも仕えはじめた頃にはシルキーはもう人類を下等だとみなしていた。
だから告げられた言葉>>160に再び驚いた顔をして。
それから。
それでは人類ごときがシルキーの考えを変えるほどに、影響力を持っていることになるのだろうかと思う]
切欠……
最初はボクも人間のことを理解しようと試みたこともあります。
ただ、人間の寿命なんて本当に短くて、産まれてすぐ死んでゆく。
その僅かな人生の合間、いくら彼らが精一杯生きようと努力しようとも、ほとんどが世界に影響を及ぼさない意味のないもので。
その意味のない生を眺めていても、どうして彼らがそれでも努力するのか考えても理解出来なくて。
理解出来ないものは、理解する必要もないのだと。
そう思うと……興味が失くなったんです。人類に。
[それはアレクシスに語ったものと、ほぼ同じ答えだった]