人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


息女 アイリ

[感情の乗らぬ囁きが、耳朶をするりと伝い、身の内には沁まず滑り落ちる。
円舞のリードの如く軽やかな足取りは、無様に足掻く身体を導き、易々と勢いを削ぐ>>156]


 何を、言って……

 いいから、離してよ!
 そうじゃないと……っ、


[チャイルドの身を庇うかのような所作を見せたフードの主に、“追っ手”と下していた判断は着地点を見失う。
されど、只ならぬ気配が幾つも感じられる今、足止めすべき相手は他にも存在する。身体はそう判じて、封じる手を凍てつかせようと、冷気を指先まで送り込む]

(168) 2014/05/03(Sat) 01:00:07

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