『家事は分担しよう。俺も料理をするから!
……ええと、だが、ア、アイロンは俺がする!
だからダーフィはおやつ係、な?』
[……結局、こげたトーストを食べさせられた同居人が災難だっただけのような気はしたが。
ふたりで暮らした1年と少しの間に、少しは、巧くなったとは思う。
一方で、ダーフィトの菓子作りの腕は上がる一方だった。
その菓子を口にするひと時も、何物にも変えがたい一瞬だったが…
菓子の焼けるいい匂いにわくわくしながら、オーブンの前で砂時計をひっくり返している時間も、とても、好きだった]