[ ふ、と、魔人の視線が森の中へと向き、次いで目を細めると桜色の爪に息を吹きかける。 ]『南東には、険しい山の間に小さな集落がいくつかある土地がある。周辺諸国の目も届き辛いから、どこかの落人が身を潜める、なんて事も昔からあるみたいだよ。』[ ミーネが、王子の呼び声に応じて見送りに赴いたなら>>161、その肩に止まった桜色の蜂鳥が、問わず語りにそんな言葉を囀って、ぱたぱたと羽撃くだろう。* ]