[ 答えははっきりとは返らない。>>164
…けれど、空色の瞳の中に揺れる、
信じさせて欲しいとでも言いたげな色に、
奈落の底のような赤い色を湛えた瞳が応える。 ]
ふふ、…言わなくたって分かってくれると思ったんだけどなあ。
……"僕"だよ。
アデル、アリシア――それからアレクシス。
その三人を殺せたのは…すべての事件で
誰にも姿を見られることがなく彼らを殺せたのは――この僕だ。
[ あっさりと。
笑顔の嘘で誤魔化すこともせずに、僕だよ。と重ねる。
瞳や言葉の端々から滲み出るような"悦び"の色は、
彼女に誰かを想起させた>>126かもしれないけれど
――――そのことはこの考古学者に知るすべはなかった。 ]