[1匹目、ジャストミートでざくりと切除。]
[別の1匹目、すぐさまとびかかってきたのをバックステップで躱しつつ、もう1匹をメスで横殴ったとき。
視界の端、見覚えのある姿が、家から出、そのまま向かいの家へと入っていくのが見えた。>>84]
あーもう、ちょこまかうっとおしいっ。
[最後の1匹は、アヴェほど素早くはないがそれでもひらひらと攻撃を躱しながら、少年の肩や背に体当たりを仕掛けてきていた。
少年も屋根から屋根に飛び移りながら避けようとするも、不安定な足場ではすべては躱し切れない。]
今もまた、空に高く浮き上がり、急降下を仕掛けてくる。
少年はそれに合わせるように刃先を突き出した。]
[からん。乾いた音立て、ジェムが転がった。]