[(>>162) 幼い頃のオットーはヤコブへの対抗心をむき出していた。
慌てるオットーを余所にヤコブが冷静に対処して一難は過ぎ去った。苦しそうにするヨアヒムに??とパニックになっているオットーをレジーナは大丈夫だよと慰めヤコブを偉いねえと誉めた。
自分と違って妙に大人びたヤコブが面白くなかったのだろう。むすーっとむくれながらクッキーを食べた自分は子供ぽかったな…と思う。]
そうだな、ヨアヒムは可愛いよな。そういうとこ…。
怖がりなとこも変わらないし。
[いや、実際に子供だったんだし!こいつが子供の癖に冷静過ぎたんだ…。
ヨアヒムを弟のように愛おしむような発言をする裏腹、そんな事を考えていた。
勿論、ヤコブの気持ちなんて知らずに。もしかしたら、知らず知らず、ヤコブを見る視線も鋭くなっていたかもしれない。]