人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園後輩 フレデリカ

― 回想/1年前 ―

[戦いの仕方を教えて欲しい。
 そうロヴィンに志願したのは、首都陥落やそれに伴う避難民受け入れが一段落した頃合いだった。
 家族が戦火に巻き込まれた者も多く、学園内の空気は重苦しい悲しみに満ちていた。
 ロヴィンもまた、家族を亡くした一人だとは、囁かれる噂の中にもあったけれど]

 ――はい。
 戦いに向いてないことは、自分でもわかっています。

[それは才能というより、心構えの問題だった。
 フレデリカが戦闘系魔法をほとんど学んでいないことは、その習熟度を知る立場であれば知れたことだろう]

(167) 2020/11/14(Sat) 22:44:18

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