[宿屋のそばにある横木に手綱をくくりつけ、] 金色とは、神秘的であたたかい光の色 なんですねえ ――ね、ルーナ[異国の単語をなぞらえた彼女の名前。 それをつけてくれたのは、誰だったか。 尻尾を絶え間なく揺らすロバに声をかけてから 受付を済ますべく中へと入って行った。 想像していたよりずっと大きな宿に、 閑古鳥が鳴いてると知るのは、このすぐ後のことだ。**]