[ 身体が熱い。
きっと彼は僕と同じ……
──いや、同じではない。僕は人間だ。
でも──誰が認めてくれるのだろうか。
そんな時、聞こえる誘惑の囁き。]
[ ──分かってる。
ガルーになれば、こんなに苦しむことは無くなるのだろうに
何故僕は人間に縋りついている……?]
……違うっ! 僕は人間だ……!
君が、この船の無実の人たちを殺したのかっ……!
なら……僕は人として……
[ 感情を抑えきれぬまま、レーザーナイフを握り締め
男の前へと単身駆ける。
今の自分は自らの力を100%も出せぬ状態であり、
更に人狼をも食い散らかす変異種相手に
勝てることは──まず無い。]*