人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 シェットラント

[見覚えのない、忌まわしき黒い肌。
端正な顔立ちは記憶の中と変わらずに…いや。
記憶よりも大人びて、冷たい光を瞳に湛えている。

この男の顔を、こんな風に見るのは初めてだった。
記憶の中の彼はいつもこちらを睨みつけるような目をしていて、
自分は、それを取るに足らないものとして拒み続けていた。
だから真正面からこうして対峙したことは、恐らくはない。

4年経って、漸く、───はじめて、だ]

(166) 2014/04/07(Mon) 15:06:25

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