… 敵将の──名としても、口にだせないようでは、貴方には。渡せません。[或いは、口に出されぬ名は、自分への気遣いなのかもしれなかったが。それを判った上でも、はねのける言葉を口にして]>>70…─────。[随分、懐かしく感じる言葉を、口にされて押し黙り、]