人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


気儘な猫 カレル

[彼に止められたのはキスだけだったので、次第に堪らなくなり伸ばした腕で掻き抱いて縋り付く。
感情や理性がどこかへ押しやられてしまえば、身体が求め欲するままに、彼の首筋に肩に、強く牙を立てただろう。

汗の混じる命の味は、ふだんの味気なさと異なり、クレステッドのもの以外では初めて、少しだけ、美味いと感じた]

[いつだって、ただ求められる事を欲していた。
それ以上は望まない。それだけで良い。

それが「彼」では無かった事実に、ずきずきと痛む胸には気付かない振りを*決め込んだ*]

(166) 2013/10/08(Tue) 10:39:21

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