...と、それじゃ俺たちは、これで失礼しま...はい?ええ、これから祭り見物しようかと思ってんですけど。
[ 玄武神と神妃を見送り、当代応龍に一礼して前を辞そうとしたが、これからどうするのか?と問われ、素直に答えると、ならば同行しようと、とても気軽に申し出られてしまった ]
え、はい、いいんですか?
[ 楽しげに浮かべられた笑顔は、屈託なく親しげで、遠慮の気持ちは、その前に霞んでしまう ]
えっと、じゃあ御一緒に、応龍様は、屋台とか...え?ラートリーと呼べってそれはちょっと、はあ、じゃあラートリー様...え?おすすめ屋台あるんすか?
[ 瞬く間に、口調も玄武神に向けるのと変わらぬ程度に砕けていったのは、半ばは己の性格だが、あとの半分は、応龍その人の人柄故だったろう ]