― 第二エリア通路:ヴィクトリアと ―
――え?
[女性の頭がスッと目線の下に消えたかと思うと、
土下座である。床に膝を付き頭を垂れるまで、実によどみ無く美しい土下座であった。
結った黒髪が頭を垂れた肩口に流れ、片方の耳元から首筋にかけてが露わになった。]
あ、え、お早うござい、ます?
じゃなくて。すいません、どうか顔を上げて下さい。
君も取り残された人かな。これからどこへ?
[気が動転して思わず挨拶を返した。
なんとか立ち上がらせて行き先を尋ねる。
彼女が顔を上げた時、その瞳は清らかさを湛えていた。
奥ゆかしさを感じる返答>>93が返ってくれば、]
(メインサロン?それじゃあ…!)