―メイン・サロン―
[サロンの中にはどれだけ人が居ただろうか。
血で汚れた上着を肩に担いで現れたダーフィトへ
誰かの視線が寄せられることになったかもしれないが
ダーフィトは意に介さず、顔ぶれの中に
見知らぬ顔>>152を見つけたなら眉根を寄せ、
大声で何やら喋っている男>>155が居ればそちらを注視した。
被害者は誰なのかと問う声>>161も聞こえただろうか。
その声は、確かに聞き覚えのあるものだった。
あれは確か――ドロイドが攻め寄せる前。>>1:57
船内に居る乗員に向けて、通信を行った時に…。]
…聞いていなかったか。聞けなかった、か。
[どっちだろうかと本人に問うでもなく。
大声の彼の話が終わったようならば口を開いただろう。]