[ペーター>>159>>160から、304号室前での振舞いに疑惑を持たれているとは全く気付いていない。
けれども。
自分はもう頼りないどじっ子、絵だけが取り得のわんこ青年ではいられないのだ。
本物の狼にならなくてはいけないのだから。
大切な幼馴染は、数奇な運命のめぐり合わせからか、赤い囁きで話ができることがわかった。
それだけではない。何と、自分と自分の仲間に協力してくれると言う。
更に先輩のように、兄のように慕う年上の仲間との絆も生まれた。
こうなったら、何を守るか。自分が何を選ぶかは明白だった。]