私は、結ばれた約束は違えないのメルヒオル 祈りならば、もっと大切なものに使うことだわ[くるると喉で笑った。騎士の務めと彼は言う。そのために、自らの命も顧みず、辱めと考えるだろう行為すら諾々と受けいれてみせた。けれど騎士という役柄にすがって己を保とうとしている彼は、すべてを取り零した時には。それでも立ち続ける術があるかしら]