[全体の規模としては変わらないだろうに、随分と分散させられたように思う。
散開された配置、伏兵の設置、そしてそれらの運用。
悉く裏をかかれている、そんな印象だった。
南側に巻き起こる砂煙の一団がこちらの後背を狙っているような動き>>153も見える]
王都側に約3部隊、北に約2部隊、南に約2部隊、中央に約6部隊…。
[大雑把な人数を部隊数で捉え、南側を東進する部隊をそれほど割けられるものだろうか、と思案する]
目は戻ったか?
なら君らは後方に待機したまま、あの敵部隊に注目しろ。
近付いてくるようなら斉射を。
[先程の灰で目を潰された長弓兵のうち、視界の戻った50程度の兵を東進する敵部隊の警戒に当たらせる。
敵部隊が射程圏内に入るようであれば、号に合わせた一斉射撃が行われることだろう。
足が止まりでもすれば、追う騎兵隊が突撃を敢行することになる]