− 南回り航路 −[ 帆走中、緊張を紛らわせたい兵らにせがまれて、ゼファーを訪問した際の逸話など語ってみせる。近くはあるが、ほとんど交易もしないゼファーのことはよく知らない者も多いのだった。] いろいろあって、宴の席でナイフ投げをすることになったのだよ──[ 話すうち、その"的"にされた銀髪の偉丈夫のことも、思い出していた。彼の眼差しは、戦場でも変わらないのかな、と。]