[それよりも。
問題は…今の状態では詠唱で治す事が出来ないと言う事。口から患部に直接魔力を注ぎ込めば詠唱は不要だけれど。
…………それは、彼女の太股に直接口で触れると言う事であって。
そこまで思考が浮かんだところで、ボッと顔が真っ赤になる。ど…どうしよう……。]
"魔物に与えられた傷なら治せます"
"ただ…今は呪文の詠唱で治せないので…"
"直接、患部に口を触れ魔力を注ぐ形になります"
"どう…しましょう?"
[スケッチブックを持つ手が小刻みに震え。耳もそれに合わせてプルプルと。顔は恥ずかしいからスケッチブックで隠しながら、彼女の反応を待った*]