[真っ直ぐ見つめられて問われた問い>>162に、一瞬目を丸くするが、すぐに考え込むような仕草をする。]
そうねえ…この島のことが好きだから…うん。そうね。
[そう言いながら少しだけ都会のことを思い出す。]
知っての通り、私は都会で絵の勉強をしていたでしょ?
でもね。都会って思ってたより窮屈だったわ。
空は狭いし、空気は汚いし。自然はない。海はない。
だから少しホームシックに掛かったのよ。
不思議よね。昔は何とも思ってなかったのに、都会に行って、初めて島のことが好きだってわかったの。
[ああ、後は……と付け加えるように。]
ここには幼馴染みのヨアヒムやオト兄さん。
大切な皆がいるしね。
勿論ペーター、貴方も大事よ。可愛い弟みたいで。
[そう言ってクスクス笑う。]