−カレン方面へ−
[ウェルシュの部隊は基本的に少数精鋭である。本人が見境なくなってしまうこともあって元から屈強な戦士を数百程しか与えられていないのだ。
そして隊長が上機嫌なウェルシュ隊は歩みも早く、疲れ知らずに北上する。そうして先に出立した屍鬼隊を目の端に捉えれば悪い笑みを浮かべて近寄った]
ベリアン殿、ご機嫌いかがかな?
[このままカレン南部へと指揮して隊列から離れ、白い輿へと近づけばトントンと入り口をつつき揺らした。
こういう、ある意味真っ直ぐな男をいじるのはとても楽しい。暇潰しにでもなればくらいの小さなイタズラ心である。]