人狼物語−薔薇の下国

288 薔薇の下図書館へようこそ 【年末年始ランダ雑談村】


絵本 エレオノーレ

大きくなったら、迎えにいくよ。
ずっと昔、とあることから出会った平民の少女と王子さまは、いつしかお互いを好きあい、別れるときにそんな約束を交わしました。

やがて時は流れて、青年となった王子さまは少女の事を迎えに行きます。
だけど、約束の場所に少女はいませんでした。
嫌いになってしまったのだろうか。約束を忘れてしまったのだろうか。
悲しみにくれる王子さまでしたが、少女の住んでいた村の人に聞いてみると、彼女は五年前にどこか遠くに引っ越してしまったそうな。

どこに行ってしまったのか、場所もわからず知っていることと言えば彼女の名前だけ。

今度は途方にくれる王子さま。しかし、彼のお城に伝わる魔法の電話帳の話を思い出すと、大慌てでお城へと駆け出します。

魔法の電話帳は四年前に作られた魔法の道具で、電話帳に書かれている相手の名前を選ぶと、びゅうんと飛んでその相手の元へ連れていってくれるのです。

かくして王子さまは電話帳に乗って、海をこえ山を越え砂漠を越え雪原を越え、少女の元へとたどり着きふたりは幸せに暮らしました。


……い、行けなくはない?

(166) 2014/12/27(Sat) 12:10:43

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