『意外と荷物もあるものだな…。 そんなに散らかっているとは思わなかったのだが ……ダーフィ、駄目だ! それはまだ読みかけだから!』[本は少量を残し全て売り払ったし、家具は殆どが作りつけ。 それでも8年間を暮らした部屋から出た荷物は、ありとあらゆる生活感のある品物に溢れていて。 二部屋と、ダイニングに分けて全ての荷を運び込んだ後には、ぐったりと疲れ果ててしまっていたっけ。 なのに、広くなった部屋を見回して、くすぐったい笑みが止まらなかった。]