[咄嗟の出来事だった。剣の起動を無理やり変えるようにして、右腕で自らを庇う。その腕に、強い痺れが走った] ────……ッ…![乾いた音>>151と伝わる衝撃に驚いた馬が、高く嘶き前足を上げる。背より振り落とされそうに体制を崩しながら、両足で馬の腹をしかと強く挟んだ。懐に左の手を入れれば、そこにあるのは小拳銃《ピースメイカー》>>7:72平和の訪れを願う『鐘』と、『女神』をあしらった銃を握り、旧友《ソマリ》へと狙いを定める][引き金を───引く]