あんた指揮官とか向いてねぇな、感情で動かれると下のもんは迷惑だし。[鐙に足をかけて立ち上がっていた男へとにぃ、と唇を歪ませ笑みを見せた。上から目線、大いに結構だ。こんなものは虚勢だろうがなんだろうが、引いたら負けである。槍を構え直し銀髪の男へと向けて疾走する。蹴散らす際に受けた矢傷がじくじくと痛み、流れる血が肌を汚しているが。自分が引けば他の者が窮地に追い込まれる、そんな事はさせない。]