[だから、これは唯の個人的な我侭だ。カレルが、他の誰に討たれるのを嫌だと思ったのも、ディークに、カレルを撃たせたくなかったのも。]…… … カレルは。[出されぬ名を、あえて先に口に出して、琥珀色を見止める。] 俺の、獲物でした。[手を出すな。と言うには弱い声で、そう、言葉を繋ぐ。]