― 捕虜交換当日 ―
[霧も晴れた平原。
その視界の先に馬車を率いる1隊>>114が見えてくる。
ある程度の距離を保った位置に停止すると、私は馬上から相手に声を張った]
ご足労痛み入る。
早速だが捕虜の交換を願いたい。
[その声に応じる声が返ると、先ずは互いの兵がそれぞれの馬車に乗る捕虜の確認を行った。
書面にて記した氏名の本人確認を行い、問題が無いと判じられると、そこでようやく交換の実行となった。
歩ける者は自力で馬車を降り、自軍の下へ。
歩行が困難な者はそれぞれの兵の手を借り、移動して行った]