[天の声と共に遠くに降りていく巨大な人形――
それが、神の威厳を自己主張するものが、自分を愚弄したまま地上に居る仲間に伝達されることが、何よりも腹立たしかった。
女王の覇道が神の力在りてのものでもなく、神の力を求めてのものでもないのに――そう思われることが、そうと仲間に受け取られかねないことにこれまでにない怒りを。
仮初めだったとはいえ肉体を放棄し、現界するエネルギーが覇気だけとなっていた女王は――それを極限まで浪費しかねないほど激昂することになった。
星屑は再び地上に――神と神兵の出現にそれぞれの反応を見せているであろう仲間たちの場に――降り立てば、女王の覇気はそのエネルギーをさらに使って自分の幻影を作り、声となる音を作り出し、はるか遠くの神に届かんとばかりに吠えた]