人狼物語−薔薇の下国

215 龍海乱舞 ─南方海域波乱航─


つむじ風の白狼児 ゲルト

……どーだ。
ちった、話聞く気に、なった、か。

[獅子が動きを止めた、と認識した所で爪と牙を離して問う。

対する獅子が上げたのは、笑うような唸り声。
一度は下がった小鬼や餓鬼がいきり立って奇声を上げるが、獅子は己一振りと、諌めるような唸りでそれを制した]

『……揺らぎを帯びつつ、揺らぎなきもの。
 どうやら、そなたらは災禍を齎すものではないよう……だな』

だから、最初からそうだ、って、言ってんだろ。

[聞けよなー、とぼやけば獅子はまた、笑うような唸りをあげて]

『しかし、何故この地に異邦人が訪れたのか。
 まずは、それを聞かせてくれぬか』

[話を聞くという意思を示した後、鷹揚に尻尾を振った。**]

(165) 2014/07/08(Tue) 01:18:34

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