そう、それは良かったことだね 人間にとっては災禍そのもののような方だったもの[唇についた血の雫を舐め取る。甘やかな芳香が鼻腔に漂い、瞬いた。ペンダントを拾う仕草を見て、鴉が肩へ戻って来る。この男が何を考えているか想像しようとして、馬鹿らしいことと笑みを深め] もう今のお前からは私の匂いしかしないでしょう 興は削げたけれど少し、そう。せいせいした