あはは。
[>>160少年は天真爛漫に笑い、口端に跡を残した朱を舌で辿り。
戯れに唇を甘く舐めてから、棘のような牙を下唇に刺した。
この世のどんな調味料でも、この甘さは作れまい。
長くは吸わずに、意地の悪い笑みを口元は浮かべて]
俺の血、こぼさないでね。大事な血だから
[かつて男性器を排除され、排泄の為に人口穴を開けられた場所。
そこにはきちんと存在感が残っていた。
長年離れていた今となっては、むしろ違和感が大きいが。
だがカストラート紛いに育てるには、少し遅かった。
嗚、でも今のように低い聲が出るようになるまで
あそこでずっと飼われて居たら、声帯まで切除されたやも知れぬ*]