[もう一度腕に巻いた布の具合を確かめて、荷物を右肩に背負い直す。] それじゃ、俺、行くから。 姉ちゃんも、ひょっとしたら場所を変えた方がいいかも。 ここ、けっこう汚れちゃったから。[図書館の床には、そこそこの血痕がついてしまっている。これに吸血鬼が反応するかわからないけれど、用心はした方が良い。と忠告だけして去るつもりだったけれど、なんだか彼女の様子が気になったので言葉を続けた。]