人狼物語−薔薇の下国

340 下克上の服従試験


死霊術師 ドロシー


 まって。

[つぶやく声になど耳をかさず、近づいた身体を手で制しながら。
けれど視線は彼のほうではなく、入ってきたばかりの扉へと]

 いまなにか きこえませんでしたか?

[彼が"何を"しようとしたかになんて気づかないまま。
下から聞こえたかすかな音……そう、だれかが扉を開けたような、その音に。
瞳ににぶい昏さをたたえれば、警戒したようにぎゅっと手に持った兎の人形を抱きしめます。

それはきっと、彼が牙をたてようとするほんの少しの前のこと。
か弱いドロシーの制止など、彼にはまったくもって無意味でしょうから……
もし そのまま噛みつこうとしたのなら、それはむずかしくはなかったでしょう]

(165) 2015/06/04(Thu) 16:11:24

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