人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 ヤコブ

[こつこつ、と拳で頭を叩く。
先の怒りは、相手に向いたものだけではない。
あの男の存在に竦む体、怯える自分の心が苛だたしかった。

未だに、あれが自分の父かもしれない、と淡い期待を抱いていることにも。]


 ……ぶちのめす。

[まだだ。まだ足りない。
何が足りないのかも自覚できていないままに剣を取り、素振りを繰り返す。
力が欲しかった。
力があればなんとかなる。そう思っていた。]

(165) 2014/03/29(Sat) 16:27:11

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby