[明確な敵意を見せる天使は、それでもまるで仔猫が怯えているかのようにしか見えない。
天使の矜持を叩き折った時、どんな様子になるのだろうか。>>109]
ケダモノねえ。
それは悪魔にとっては誉め言葉だよ。
[相手の怒りに火を注ぐようににっこりと笑って答えてやって。
天獄の泉の名前を上げれば、どこか怯えたような顔になる>>111
その様子に眉をひそめた。
彼が先輩天使とやらの様子が変わってしまったことに対して、怯えているなど分からない。
ただそれは、自分のものになることへの拒否反応にしか見えなくて。
───そこまで俺を厭うか。
そう思って心がなおさら冷えて固まってくるのだ。
かれがずり下がるように籠の中だとはいえ逃げる様だったが、名前を尋ねたら返ってくる反応は愛らしいものだった]