[戦場で咲き散る死は、種の別なくすべてが北岸で沈黙する魔法兵器の触媒として、その糧よと喰らわれていく。死せる者がそれを知ることはなく、まして生ける者の目にも映らず、ただ、ヒトガタの中で核がチリンと鳴き] ──…、[魔王の座す玉座の傍、魔導の波も満足げに鳴いた。まだ言葉にならないZ《ツィーア》の意思は、我が唯一の王カナン・ディ=ラーグへ囁く] [足りぬ なれど "レオヴィルの王族を見つけたら喰ろうていい"のだな]