[わしゃわしゃと髪を混ぜる手にどこか心地よさを覚えていると聞こえてくる声>>151今まで親にさえかけてもらた事のないこえ。あの人たちはいつもの地位だの何だのいって、ちっとも自分の進みたい道に行かせてくれないから…]あんたの息子は……幸せ者だな[ポツリと呟いて頭から離れていく手を見送る](悪い人じゃ…ないな)[一人うんうんと納得しているたから、何気ない一言への大きな笑い声にビクッと肩を跳ねさせたのは仕方ないことだろう]