[その後は、この戦いをやり抜いた者たちとの宴会になる。
献立立案に駆り出されたり、ふたたびドワーフ謹製キッチンウェアの使い勝手の良さに感動したり、スライムにドワーフのフレーバーティーと岩石クッキーを出して味覚変化を観察したり──
ロー・シェンやヨセフがそっと席を離れるのには頷いて、後についていこうとした者を乾杯の合唱に引き込んだりした。
そして、場が飽和してゆくのを見届ければ、自らも、エルフの双子を葬ったと聞いた場所まで赴いて、水晶の中の花を掌に、しばし佇む。]
終わりは始まりでもあるんだな──
[今宵、空は星で満ちている。*]