人狼物語−薔薇の下国

176 ねぼすけ狼とうさぎさんの黒い森


よふかし リヒャルト

[口付けを落とした掌はきっちり毛布の中へとしまい込み、素知らぬ顔をして。どれくらい、そこでぼんやり過ごしただろう。

>>119目を覚ましたルートヴィヒに名を呼ばれれば、視線を向けて、小さく笑った]

 ロー・シェンにせくはらされそうになってにげてきただけ。
 ただの風除けだと思って、気にせず寝てて良いよ。
 体調、よくなそうだし…

 ……転んだ?また、随分と器用な転び方をしたものだね。

[そこに傷口があると知りながら、肩口を指先で意地悪くつつく。

薬の臭いの出所から、何処を怪我して居るかなんて簡単に判る。
眠っている間も無意識だろうが庇っていたから間違いないだろう。

心配を掛けまいとしている?
否、誰かを庇って居る?
自身の身に危害を加えた相手を庇うなんて……
「皆」の中の誰かだと、言って居る様なものなのに…]

(164) 2014/04/21(Mon) 03:28:28 (yahiro)

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