[ そう話しかけると、子供はできないしな、と首を振ったのは
何故かカサンドラ先生だった。
すべての戦争が終わった夢の中、どうやらノトカーは
カサンドラにプロポーズをして再婚していた。
ノトカーのコネを最大限に使って科学技術庁の上層部に
就任したカサンドラは、料理がいまいち苦手で
夕食は高い頻度でノトカーのシチューだった。
話す内容といえば、魔器科学の話題ばかりだった。
時には旧友が訪ねてくることもあっただろう。
士官学校の同窓会、なんて夢のようなパーティも。
退院したシェットラントの全快祝いもやったっけ。
ステファンが、美味しい紅茶と珈琲を淹れてくれ、
カークが、美味しいケーキを焼いてくれた。 ]