[ 乱気流に飛び込むような軌道で落下しながら、男は焔の鞭を奮って空に焔の六芒陣を描く。 ]炎雷![ 六芒陣から広がり流星のように降り注ぐ炎は、気流に巻き込まれて火勢を強め、大きな火柱を燃え上がらせた。 ]氷扇![ 自らの燃やした炎の中に、真っ直ぐに突っ込んでいった男の手には、氷の剣。その刃から放たれる凍気が、男の身を包み、火柱に吹き上げられる形で、その身は、落下から上昇へと転じる。 ]