人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


絵本作家 ローレル

[そのときです。
肩にとまった鳥さんがぴぃぴぃと鳴き始めたのは。
ただの鳥の鳴き声のようでしたが、ようく耳を澄ませるとその意味は伝わってきました。]

鳥さんも、血を吸いたそうにしています。
ただし、あの猫の人みたいに無闇に襲うという風には、ローレルの目には見えませんでした。

しかし、どうやって鳥さんが血を吸うのでしょうか?
うさぎのちかちかさんは囓ると言っていましたが、鳥はつつくのでしょうか。

[ローレルはしばらくの間、首を傾げながら考えていました。]

助けてあげたいのはやまやまだけど、血をあげるのって何だか怖そうだし……食べ物でどうにかならないのかな?

[何と言っても、ローレルは吸血鬼に血を吸われた経験がないのです。
誰にだって、血を提供することには気が進みませんでした。]

(164) 2015/02/02(Mon) 17:25:48

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