―二階個室―[>>130自分が吸血を促した結果、ジークムントの心に影響を与えた事は知らず。血というものは吸血鬼の生きるための糧。皆、こんなものだろうと思っていた男は首を傾げた。>>123]グラスに…?サロンで飲んだが、別に苦いとは思わなかったけどな。[嗜好の違いだろうか、と考える男は、ジークムントがこれまでに口にしていた血が死者のものだと言う事を知らない。そして首筋を舐められ、声を堪えようとした男は代わりに彼の髪を引っ張った。]