― 会見の日 ― 実はそうなんだよ。[応対にと出てきた中年の貴族に対し、悪びれもしない顔で頷く。] 巫女姫さまが声を聴いてくださるって仰った! って言って、みんな一緒に行くって聞かなくてさ。[巫女姫の声明>>34のわかりやすい部分が誇張されて伝わった悲しき伝言ゲームの結果───という態にしておく。] 構わないだろ? ちゃんとおとなしくさせておくからさ。[危険なものは持ってきていない。なんなら身体検査してもらってもいい。そんなことを、ちらりと若い兵らを見たりしつつ言った。]