[行く手を阻まんとする虹の光、それを断ち切る紫紺の衝撃刃。先はすぐ傍を掠めたそれが、今は行く手を開いている、という事実に気づくと、微かに口の端が上がった]ま、後で殴るに、変わりねぇけどっ……![小さな呟きは風に散り。たどり着いた魔神へと繰り出した一撃はただ、空を裂く。なれば、と。意識向けるは、己が内側]