人狼物語−薔薇の下国

483 翠龍幻霧 ─天霊遺跡封印行─


公子 セルウィン

[ そんな宣の後、長柄刀をトールに手に返すと、公子は改めて守人を名乗る騎竜師に向き直る ]

これでお前の望む力と意志は示せたと認めるのだな?

[ 鋭い視線と声音は、戦いが始まる前と少しも変わらない ]

ならば先に進ませてもらう、が、ひとつ確かめさせてもらおう。
神代の呪いを受けた厄介者とやら...それに近付けば只人は須く無事で済まんということか?

もしそうであるなら、この先には俺と、トールだけで進む。

[ 又しても背後から自重をと叫ぶ声が上がったが、今度は公子は一顧だにしなかった ]

戦いに行くのでも命を捨てに行くのでもない。ただの調査だ。引き止めるしか能が無いなら、黙って待っていろ。

[ 守人に、このような形で力を示せと求められた時点で、ただの調査で済まない事はある意味明白だったが、有無を言わせぬ口調に、周囲は押し黙り、次いでぼそぼそと頭を寄せ合って相談らしきものに突入した ]

(164) 2017/08/06(Sun) 19:20:00

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