― 宿屋玄関 ―
ごきげんよう。ようこそ、いらっしゃいませ……って!
ふ、ふ、フリーデルか。よく来たな。
[談話室で接客モードに入っていたので、失礼します>>163との声を聞いた途端、いつも客が来るときの挨拶を反射的に返してしまっていた。しかもひよこのエプロン着用のまま。照れくさくて頬が染まる。]
い、いや。まだ顔を見せていない人もいる。
此処に来るまでに体が冷えただろう。談話室にお茶とお菓子>>146が用意してあるから、良かったらどうぞ。
[フリーデルの問いかけに極力冷静な口調で答えると、一緒にいたジムゾンとニコラスにもあいまいな笑みを向けながら中に招いた。]